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トップページ > ご贔屓さんのクローゼット No.36

きもの英をご贔屓いただいているお客様のクローゼットを拝見させていただきました。

イメージ 上方唄の演奏に魂をかけて半世紀以上。まだまだ精進の日々です。

プロフィール

18歳で芸妓デビューし、お座敷の傍ら三味線にも精進。伝統の上方唄演奏の第一人者・竹内駒香師匠に弟子入りして、腕を磨き続けた多栄さん。50歳で芸妓を引退し、三味線一本に。今では上方唄演奏のオーソリティとして、舞台に指導に、またテレビやラジオの仕事でも大活躍。芸妓時代の「福笑」というお名前がぴったりのあたたかな笑顔が素敵な“おねえさん”です。

上方唄と運命の出会い。

学生時代は国体にも出たバレーボールの選手。卒業後は実業団のお誘いもあったんですが、舞踊の師範をしていた母を手伝うべく、ボールを扇子に持ち替えました(笑)。ところが師匠のところに見えていた芸妓さんに憧れて、お稽古だけでなくお座敷で踊りたくなってしまって。母に頼んで3年間だけの約束で、芸妓に出させてもらいました。結局、3年が30年になってしまったんですけどね(笑)。身につける芸事も楽しくて、三味線、なかでも上方唄という、上方独特のしっとりした節回しに心惹かれ、30歳の時、竹内駒香師匠に弟子入りしました。芸妓の大先輩でもある師匠はとても粋な方で、90過ぎで亡くなる直前まで現役で活躍されていました。その後を継いだかたちですが、不器用な私は、遠く及びません。今でも恥ずかしながら、技芸上達を願って京都にある芸事の神様・車折神社に、月一度のお参りを欠かさないんですよ。

取り組んだら一生懸命。

それでもなんとかみなさまからお引き立ていただき、やってこられた理由をひとつだけ挙げるとしたら、努力を厭わなかったということでしょうか。どんなに疲れて帰っても、明日のことを考えると、練習せずにおれない。そんな積み重ねが、今につながっているのかなと思います。もともと凝り性で、納得いくまで我を忘れてやってしまう性格なんですね。今も本当は、パソコンに興味津々なんです。でもこの間、スマホを手に入れたら、マスターしようと徹夜で頑張ってしまって、翌日のお稽古があやういことに(笑)。これでパソコンに手を出したりしたら大変なことになると自重しているんです。なにせ歳も歳ですからきちんと自己管理をして精進を続け、お仕事がいただける限りお応えしていかねばと思っています。

きもの英 ご贔屓さんのお気に入りは…

下ざらえに活躍している小紋。 下ざらえに活躍している小紋。

演奏会や踊りの会など、舞台の仕事もよくお受けします。「下ざらえ」と呼ぶリハーサルの時は、まだ掃除が行き届いていないこともありますから、思いのほか着物が汚れることがあり、気を使います。そんな時に、正絹と変わらない品があるのに気兼ねなく洗える英の着物は重宝しますね。これは遠目には無地にも見える細かな柄の小紋。よく見ると流水と桜の模様で、グレーの色合いもやさしくて、春に着るのにぴったりの軽やかな味わいが気に入りました。着やすく合わせやすいので気に入っています。

隠れたおしゃれに、こだわりを託して。

両面染めで、表と裏でまったく違う色柄を入れた単衣。品のよい老竹色の着物の裏には、白地に墨描きで江戸解き模様が入っています。若い方にはなじみがないかもしれませんが、知る人ぞ知る単衣のおしゃれです。芸妓の世界では、冬には袷を二枚重ねて着る習慣があって、その組み合わせに気を配ったり、また普通の袷の時でも八掛に凝ったりすることが多いんですね。だから単衣でもなおさら、裏の見せ方にひと工夫欲しくなるのかもしれません。そんなにお行儀が悪いわけではありませんから裏が見えるといってもほんの少しなのですが(笑)、見えないおしゃれの粋と申しましょうか。大好きな一枚で、大切に着ています。

隠れたおしゃれに、こだわりを託して。
師匠と誂えた、思い出たっぷりの黒紋付。 師匠と誂えた、思い出たっぷりの黒紋付。

駒香師匠がご生前、愛用していた黒紋付がくたびれてきたので、英で誂えましょうということになって。全部で5着誂えたうちの1枚を私がいただき、お揃いで着て舞台に上がったこともある、思い出の深いものです。柄は師匠の年齢に合わせて地味めにということでしたが、ぽってりとした鬼シボのちりめん地に刺繍で松葉を散らし、上質で重厚感ある印象に仕上がっています。今もこれを着て舞台に出ると、師匠にと一緒にひいているような気がするんですよ。


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