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美貴太夫のないしょ話し

清元美貴太夫

清元宗家高輪派太夫。歌舞伎や舞踊会で地方を勤める傍ら、花柳界のお座敷文化を伝え広げる活動も。神楽坂生まれの神楽坂育ち。

皆様はじめまして。美貴太夫と申します。この1年美貴太夫のないしょ話しとして神楽坂や花柳界の事、清元等芸事に関する事を面白いエピソードなどつづりながらコラムを書いていきたいと思います。
お付き合いの程よろしくお願いいたします。

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第7回 北州(前篇)

10月、秋深しとなりは何をする人ぞ… 温暖化の影響で秋が短くなったなんて言う声も聞かれますが、食欲の秋、芸術の秋、皆様はどんな秋を過ごされますでしょうか。美貴太夫はこの秋の為に、今年は英さんで素晴らしいお座敷着を新調いたしました! お呼ばれする事も多く、京都や大阪への遠出、東京でのパーティーも多く新調の着物でしっかり頑張りたいと思います。

絵葉書【稲本楼お職 小太夫花魁】お職というのはその妓楼のトップ。前月の売上で順位が決まります。妓楼には順位が札順に出ていました。今のAKBの総選挙みたいでしょうか(笑)

今回のお話は北州(ほくしゅうと読みます)。清元の名曲なんですが、吉原の事を北州と言うそうで御祝儀曲として格調高く品良く、吉原のお正月から師走まで四季の移り変わりを吉原独特の歳時記で綴っています。曲の中にいろいろな登場人物が出てきて、踊りの方はそれを瞬時に踊り分けるので踊りも見応えがあり、踊りの大流派花柳流では娘道成寺と並び師範試験の課題曲となっています。
まずは一枚の貴重な絵葉書から吉原のお話を進めます。皆様も映画や時代劇等で花魁道中をご覧になった事はありますでしょうか?花魁と言えばこの道中が思い浮かぶほど派手なデモンストレーション、妹分である新造や禿、世話役の遣手、傘持ち、肩貸しを引き連れ、妓楼から揚屋へ練り歩く事、すごい豪華な出勤風景です。花柳界用語も現代では通じないこと多々ですが、吉原の世界、遊郭文化や用語もわからない事ばかりですよね…
吉原も時代によって仕来りや風俗が違いますのでこの絵葉書の時代、大正時代の吉原のお話を。『新吉原稲本楼小太夫』とあります。新吉原というのは今の浅草千束のあたり、以前は元吉原と言って日本橋人形町あたりで明暦の大火で焼失してしまい、浅草千束の場所に移転しました。稲本楼は新吉原にあった大見世(店と書かず見世)。大見世とは新吉原きっての大きな妓楼(ぎろうと言って花魁たちがいるお店。明治、大正、昭和は貸座敷と言っていました)で大見世は4軒あり、稲本楼、角海楼、不二楼、大文字楼。大見世は間口13間(約24m)奥行22間(約40m)、3階建てですからかなり大きな建物で花魁が20人から30人くらい、仕用人を合せると100人規模だったそうです。大見世に対して中見世、小見世、河岸見世とあり、ランク付けされて規模も下の河岸見世になると間口4間(約7m)もあれば良い方で内風呂もないので、その様子が伺えます。

北州の一節より 松の位を見返りの 柳桜の仲之町 いつしか花も散りテツトン と

小太夫花魁が道中しているのが仲之町(吉原の入口大門をくぐると前に広がるメインストリートの大通り)。通りの真ん中には植木柵があり、左上に桜が咲いています。右方向に立ち並ぶのが引手茶屋(大見世に上がる前、仲之町芸者や幇間を上げ宴会をするところであり、大見世との仲介役でもあった)。引手茶屋の軒下には大見世から送られる花暖簾と提灯が下がり、春景色の吉原が伺えます。
美貴太夫も吉原で最後に1軒だけ残った松葉屋さんという、以前は引手茶屋だった料亭さんにお客様に連れて行ってもらった事があり、当時7人だけ残っていた仲之町芸者のお姐さんや松葉屋の女将さんに貴重なお話を聞かせていただきました。
なのでまた次回にお話は続きます。

【松葉屋さんで花魁ショー 引き付けの儀】花魁が初会のお客に会い、花魁がお客の品定めをする。お客が振られると二度とその花魁には会ってもらえなかった。盃のお酒を花魁が飲み干したところ。煙管を持ちお客を品定め。煙管を吸い付けお客に渡せばそのお客を見染めたとなりお床入り。お客に渡さず花魁だけが吸って席を立ったら振られてしまいます。

今回ご紹介するのはカドさん。神楽坂の赤城神社のすぐ近く、角にあるのでお店の名前もカドです。昭和レトロなお店で畳のお部屋に縁側があり、食膳にのせてお料理が運ばれてきます。素材そのものを活かしたお料理でお店の感じと同化してまさにタイムススリップしたかのような空間です。10月は秋を感じながらお月見気分で出掛けるのにピッタリ。3,000円のコースからありますが、玄関向って右の戸を開けると土間にて立ち飲みできるキャッシュオンデリバリースタイルのコーナーもあり、1,000円もあればほろ酔いに。詳しくはカドさんのホームページをご覧ください。

カド
住所 東京都新宿区赤城元町1-32
電話 03-3268-2410
営業時間、定休日につきましてはHPにてご確認ください。
HP http://kagurazaka-kado.com/

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