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着物屋女将のコーディネイト

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大胆な唐草を染めた綺麗めカジュアルな小紋

大胆な唐草を染めた綺麗めカジュアルな小紋。
帯は縮緬にぼかしの染め帯です。

この横にふわふわとぼかした帯、昔の流行りだったのか、何本か持っています。
このピースで染める技法は私の若い時には振袖にさえ見られるくらい流行ってましたね。
私はそういう柄付けの振袖は持ってなかったし、好きではなかったですけど😅

私はこの柄の帯は春に締めることが多いです。
今年は季節が早くて、なんかもう初夏のようになってますけど💦

春霞に見立てて。
着物にはこういう「見立て」という文化というか着こなしがあります。
先日、歌舞伎コメンテーターの島田史子さん @mayuzuki1 さんとのインスタコラボでも「因み柄」として歌舞伎座に着て行く模様で「松」は便利、というお話しをしていただきました。ご興味のある方はアーカイブに残しておりますのでご覧くださいませ。
「松」は普段でも「見立て」に良く使われる柄のひとつです。
例えばお約束していたお客様をお迎えするのに「松」の帯留め。
「貴方様のお越しを待つ」ってね。

難しく考えないでくださいね。
遊びなんですから。
もうじき端午の節句ですね。
例えば、流水の柄の帯にお魚の形の帯留めで鯉の滝上りに見立てる、とかそんな風に遊ぶ。
自己満の世界で良いのですよ。

着物にはそんな着こなしの遊び方があるよっていうお話しでした。