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着物屋女将のコーディネイト

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手ぼかしの小紋に桜の名古屋帯

手ぼかしの小紋に桜の名古屋帯。
一面に桜が織り出された帯です。

先日桜の話をさせていただきました。
本日はもうひとつの「桜模様のお話し」

桜の木には燃えにくいという特性があるんだそうです。
昔、木と紙で家屋が出来ていた頃、一番恐ろしいのは火事でした。
なので人々は川沿いに桜の木を植えて、あそこに行けば水があるぞ!という、いわば避難所としての目印にしたそうです。
いざという時に桜の木を目指して行けば川辺に出ることができた訳ですね。
だから桜の名所って川辺が多いでしょう。
目黒川、石神井川、隅田川。。。
そこから転じて桜模様は「身守り」の意味を持つのだそうです。

着物や帯は季節に楽しむ、それで良いです。でも見えないところの長襦袢や小物の桜の柄はお守りとして身につけても良いのですよ。
桜の意味がね、なんだか国を代表する花だからって言われるだけなのもね、ちょっと可哀想ね。

桜にはこんな意味もあるんだよっていうこぼれ話でした。