vol2「コート丈考察 ~コートの丈で印象が変わります~」
一番上に羽織るコートや羽織。
目立つものだけに気を使いたいところです。
コートや羽織は帯を守るという実質的な役割とともに、マナーとしての意味もあると思います。
街で時折お見掛けしますが、頂き物なのでしょうか裄が合わず着物が出ていたり、袖丈が合わず短い袖が出てしまったりするのは、見た目のよろしいものではありません。
コートもやはりマイ寸法が大事ですね。
コートの場合、裄や袖丈は着物によって決まっていますが、気をつけたいのはコート丈です。
昭和の頃は軽やかに膝よりかなり上の丈でした。
それが10年ほど前ですか、一気に長羽織が流行りました。
この頃は私もかなり長い丈を着ていたものです。
しかし、最近は長けりゃいいってもんじゃないよとわかってきたのか、だいぶ落ち着いてきたように思います。
昭和の頃着ていた膝よりかなり上の丈。
今見るとかなり短い感じがします。
コート丈が長くなった頃すぐくらい。
今見るとかなり中途半端な気がします。
羽織なのかコートなのかで微妙に加減していますが
今は膝裏より少し下あたりに落ち着いています。
勿論、大事なのはご自身の好み。
正解なんてないんです。
迷ったらいつでもご相談ください。
雨コートにもなるフルレングスなのか、着やすいハーフコートなのか。
衿の形は道行なのか道中タイプなのか。
コートなのか羽織なのか。
楽しい悩みは尽きないですね。
上に羽織るものは汚れたら簡単にお洗濯できるコートは洗えると便利ですよ。