お茶や着付け、踊りなどお稽古やお出掛けに、東京神楽坂の最高級洗える着物専門店 | きもの英(きものはなぶさ)

着物屋女将のコーディネイト

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お正月は紋付きの色無地

年のはじめは、格があり縁起がよい着物を身につけると、気が引き締まり背筋が伸びる気がします。そんな最初の一枚に選んだ洗える着物は、紋付きの色無地。応用範囲の広い色無地ですが、紋を付けると訪問着と同じくらいに格が高くなるといわれます。加えて、地紋は稲穂柄。稲穂は豊穣を意味し、「実りの多い年になりますように」と願いをこめてお正月飾りに使われることでもおなじみです。神楽坂でも稲穂のかんざしの芸者さんをお見かけすると、お正月ならではの風情を感じますね。この色無地に重厚な織りの袋帯を合わせると堂々としたフォーマルになりますが、あらたまったお出かけの予定がない本日はやや軽やかな染帯を合わせました。新春を寿ぐ意味をこめて、鶴の丸を描いたものです。帯揚げも、豆を重ねた意匠のおたふくでおめでたく。シンプルながらも1年の幸せへの祈りを託すにふさわしい、晴れやかで華やぎのあるお正月コーディネイトとなりました。みなさまもどうか心豊かなお正月をお楽しみください。一番の祈りはやはりコロナ禍が早く収束して穏やかな日々が戻ってきますようにということですね。