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洗えるきもの 着物のことなら「きもの英(はなぶさ)」へ トップページ > ご贔屓さんのクローゼット No.81きもの英をご贔屓いただいているお客様のクローゼットを拝見させていただきました。
社会人経験を経て、師匠のもとへお笑いは小さな頃から好きでした。でも親の反対を押し切ってその世界に飛び込む勇気もなく、大学卒業後は広告代理店に就職。それが大阪勤務になってしまって。友人も地縁もない中で癒しを求め、笑いの本場でもあることだしと、休みのたびに花月や繁昌亭に通っていたんです。実は落語をしっかり見たのは繁昌亭の上方落語が初体験。たった一人座布団の上で、扇子と手ぬぐいだけで人を沸かせる芸に、心奪われました。それで帰京した時も、父を誘って末廣亭に出かけたんですが…そこで師匠の市馬に出会ってしまったんです。まるで素のようなしゃべりでわかりやすくて面白い。この人、凄いぞと。次の瞬間には「この人の弟子になりたい!」と今までにない強い思いが生まれました。1度しかない人生、後悔したくないからと親を説き伏せ、仕事はきっちり引き継いでから退社して弟子入りのお願いにあがり、なんとか入門を許されました。 初めて知った父の思いその後、ひとつ驚くことがありました。父に「実は俺も噺家になりたかったんだ」と告白されたんです。そういえば子ども時代、枕元で聞かせてくれるのは子守唄でも物語でもなく小噺で、ひょうきんな父親だななんて思っていたんですが(笑)。聞けば幼い頃から寄席に通い、ランドセルを背負ったまま小さん師匠に弟子入りをお願いして断られたというんだから筋金入りです(笑)。落研時代の着物も譲ってくれました。今も落語会に来てくれますが、ヒヤヒヤして見てるんじゃないでしょうか。実際、落語界に入って思うのは、人を笑わせるのはなんて難しいんだろうということです。お客さんの目はだんだん厳しくなりますし、たとえ1度受けても次が受けるとは限りません。反省と稽古を繰り返す日々です。でもいつかは真打になってトリをとってたくさんのお客さんに成長した姿を見せることで恩返しができればと、その一心でがんばっています。 きもの英 ご贔屓さんのお気に入りは…
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