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着物屋女将「気の向くままに」

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6月30日(火)

奇跡のような1ヶ月でした。

初めての試み、予約制の展示会。

連日、満席をいただきました。

予想を遥かに上回るお客様でした。

ありがとうございました。

これで店もひと息つけます。

仕立て場にも仕事が回せます。

染場にも徐々にではありますが仕事が出せます。

感謝しても感謝してもしきれません。

TVのアンビリーバボーに出てきそうな出来事がございました。

オンライン接客にニューヨークのお嬢さんからお申し込みがありました。

いくつかご提案してお話しを進めて参りましたところ「紫とクリームの着物が気になる」とのこと。

紫なら私がホームページの「女将のワードローブ」やインスタで着ていたので、色は少し違うけど、こんな感じになりますよって写真を送りました。

「私もこの帯持っています」

送られてきた写真に腰抜かすほど驚きましたよ!!!

なんでもお祖母様の帯だとか!

私も母の帯です。

きっとお祖母様が弊店のお客様でいらしたのでしょう。

確かに昔は今よりもずっと大量にひとつのお品を販売していました。

とはいえ、これは奇跡に近いことじゃないかしら。。。

絶句。。。

遥か遠くの海の向こうで受け継がれてきた帯。

一本の帯にこめられたいくつもの物語。

繋いでくれた縁。

ああ、自分が今こうしているのはいくつもの縁とご先祖様に生かされているのだなぁ。。。

お嬢様も今回は「ご縁を感じて」ということで少し地味だけど、私と同じ着物をお選びになりました。

秋にはお祖母様の帯を締められて、私と同じ着こなしをしてくださることでしょう。

母に会いたくなりました。