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着物屋女将のコーディネイト

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春霞を思わせるような淡い手ぼかしの小紋

春霞を思わせるような淡い手ぼかしの小紋です。
帯は蝶々を刺繍した名古屋帯。
春の装いですね。

先日はたくさんのメッセージをありがとうございました。
おかげでたくさんの勇気をいただきました。

実はあの日、蝶々の柄のことについて書くつもりでした。
ところが着物警察に捕まり、心がボキボキに折れてしまって。。。

今日は皆様からの温かいメッセージのお礼を込めてお話しさせていただきます。

蝶々の柄。
可愛い❣️春の柄❣️
そうそれだけでもいいんですよ。
でもね、少し知っていると楽しみがもう少し増えるかなと思います。

蝶々は形を変えて行くことから成長を表す模様です。
先日メッセージで「母が作ってくれた蝶々のお祝い着を染め替えて娘に着せました」というのをいただきました。お母様はおそらく蝶々のように美しく成長して欲しいの意味を込められて、お祝い着に蝶々の柄をお選びになられたのではないでしょうか?
そのように母から子へ、単に着物だけを伝えるのではなく、云われに思いを込めて伝えていくことこそ、代々伝える日本の文化だと思います。

また蝶々には「不死不滅」の意味があり、武士に愛された模様でもありました。死と背中合わせの武士にとって「不死不滅」は大切なこと。
多くの武家の家紋に残っています。そんなことを知っていたら、ちょっと美術館に行くのも目線が変わって楽しいものです。

また蝶々は死を意味したりもします。法事の帯に使われたりもします。もしかしたら知らないで、法事の帯を締めている人いるんじゃないかな?

インスタライブにて詳しいお話をしました。
アーカイブで残してあるのでよろしければ御覧ください。

→https://www.youtube.com/embed/KHPQYj_hXko