色づきはじめた秋の装い
紬地に引染めで手ぼかしした、サーモンカラーの小紋。鮮やかな錦秋を迎えるまでに、日々、色づいていく紅葉を思わせる色あいです。塩瀬に色づく紅葉を染めた染名古屋帯を合わせると、まさに秋の景色を切り取ったような風情あふれる着こなしに。ひとつのコーディネイトから、ぱっと物語や情景が広がるような装いの提案は、きもの英(はなぶさ)の得意とするところです。クリアで美しい発色だけでなく奥ゆきを感じさせる絶妙な手ぼかしは、ポリエステルという素材を知り尽くす職人さんの技があってこそ。それは長きにわたる信頼関係のなかで育まれ、磨かれてきたものです。ただ洗えるから便利だからというだけでなく、その意匠、品質に惚れ込んで着たくなるものを。きもの英の洗える着物は、そんなこだわりあるお客さまの厳しい選択眼に応えてまいりました。美しい着物を目にすると、お出かけが恋しくなります。さしずめこの装いなら、美術館や女子会に、とイマジネーションが広がります。また何の不安も気がねもなく秋の散策が楽しめる日が来ることを願わずにいられません。