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ご贔屓さんのクローゼット

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  3. NO.74「待っていました真打ち昇進、 一層の精進を続けます。」春風亭朝也さん

closet : 74
待っていました真打ち昇進、一層の精進を続けます。

春風亭一朝師匠のもとで修業を積み、2005年11月二ツ目に。2014年にはNHK新人演芸大賞で悲願の大賞を射止めるなど、順調に力をつけてこられました。この3月21日より真打昇進というタイムリーな朗報を引っさげてのご登場!春風亭三朝を名乗られます。
心からの祝福とエールをおくります。

一朝師匠への入門を条件に両親を説得

落語を始めたのは大学の落研。昔から時代劇が好きだったんで、一度ハマるとどんどん引き込まれました。でも、まさか落語家になるなんて大胆なことは思わず、教育実習も就職活動も普通にしていました(笑)。ところが内定までもらったのに、社会人になる自分がまったくイメージできなかったんです。一方、落語家の自分は容易に想像できた。悶々と考え就職せずに東京に残っていたら、大分の実家からどうするつもりだと呼び戻されまして。両親は私の説得にしぶしぶ折れてくれましたが、お前は本家の長男、親戚をまわって事情を説明してこい!ということに。親戚の許しも得ての再上京でした。もうひとつ、私は一朝師匠以外に弟子入りする気がなかったので、もし師匠に断られたら落語家はあきらめるという約束も。それが、ラッキーなことに2回くらいお願いにあがったところで、弟子入りを認めていただけたんです。

豊富な経験と稽古を積んで確かな芸を

見習修業は、寄席の楽屋での雑用が主でした。ありがたくも入って3ヵ月で前座をさせてもらえるようになりました。厳しい修業を覚悟していたのですが、毎日いろんな師匠や先輩の落語や楽屋話が聞けて、楽しいことのほうが多かったですね。しかも師匠は、他の師匠たちから落語会の声がかかったら事後承諾でいいから受けてこいという太っ腹な人。おかげで気軽に頼みやすいというのもあったんでしょう、経験の浅いうちからあちこちの落語会に呼んでいただけるという環境に恵まれました。それがずっと続いてきて、たまに何日か高座にあがらない日があると、勘が鈍る気がして落ち着かないほど。とにかく趣味が落語というくらい、落語が好きなんです。だからこそ、落語本来の話の面白さをオーソドックスに伝えたい。これからもブレることなく、芸を磨いてまいりますので、応援よろしくお願いします。

私のお気に入り

色にこだわったひとえの紋付

実は私、紋付はあまり着ないんですが、たまにはと思ってつくってみたのがこれです。淡い色が好きでよく着るのですが、絹ものだとどうしても褪せちゃう。そのてん、英だとこんなきれいな色も、洗濯しても変わらないからありがたいですね。これは色見本で選びましたが、春先や秋口にぴったりの爽やかな色に仕上がって、とてもいい感じです

街着から高座まで活躍する一枚

高座はもちろん、普段でも仕事には着物で通うことがあり、そんな時にも違和感なく着られる小紋です。街なかでも浮きすぎないので、結婚式の司会の時などに、これを着て行って会場で紋付に着替えたこともありました。グラデーションの地色に縞で、裏地の赤が効いているところもちょっと色気があって粋でしょう。色が地味なものはこうして裏地を派手めにして、高座で映えるようにしています。着物って、場の雰囲気を変える力を持っていると思うので、ネタに合わせて何を着るか考えるのも楽しいですね。

現代的な雰囲気のある格子で個性を表現

すすめられて初めて目がいった、市松っぽい格子。こういう淡い色使いとか、ちょっとフェミニンで洒落た感じも新鮮だと思いました。無地や紋付の人が多い高座で、ひときわ印象に残る色柄ですよね。よく時代劇を見ながら、着物の色合わせや柄を考えていることが多いのですが、これは想定外のモダンな雰囲気で、そこがまたよかったです。

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