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ご贔屓さんのクローゼット

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  3. NO.101「年を追うごとに日常に着物のシーンが増えています。」西山真理子さん

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年を追うごとに日常に着物のシーンが増えています

今年古稀を迎えられるとは見えない若々しさと可愛らしさを併せ持つ真理子さん。東京生まれの東京育ち、丸の内の大手銀行に定年まで勤め上げ、シティライフの先端を駆け抜けて来られました。気兼ねなくご自分の時間を楽しまれる余裕が生まれ、趣味に生きる第二の人生をスタートされたばかりです。

多忙な日常を離れさせてくれた茶道の時間

両親ともに東京の出身で、小さい頃は田舎のある友達を羨ましく思ったものです。でも、いつしか都会が一番ほっとするというか、私が落ち着ける居場所はここなんだなと思うようになりました。銀行員時代の業務はとてもハードで、常にいくつものミッションを同時進行する必要があり、落ち着いてひとつのことに取り組むことができない状態。そんな中、友人に誘われて参加したのが、行内で活動していた茶道部でした。最初はそんなに興味がなくお菓子に惹かれて入部したようなものですが(笑)、実際に始めると忙しい日常の合間に心静かにお茶と向き合う時間は、自分にとってかけがえのないものになっていました。以来、同じ先生のところでずっとお世話になっています。とはいえ、自分で着物を着てお稽古に行くことができるようになったのは、定年退職してからのことです。着物を着慣れるとともに、歌舞伎や落語など、和の趣味に着物で出かける機会も増えましたね。若い頃、60歳を過ぎたら着物で生活したいと漠然と思っていたのですが、憧れの実現とまではいかずとも、ごく自然に着物でいることが増えてきました。

まったくの自由に少し戸惑いながら

若い頃は茶道のほかにもスキーや旅行、ちょっぴりテニスと、活動的な日々を過ごしていました。17年前から少しずつ母の介護が必要になってきましたが、ストレスをためないためにも、自分の生活をないがしろにすることはせず、可能な範囲でできることを楽しんできました。全てを理解し配慮しつつ寄り添ってくれる活動的な友人にも恵まれ、制約の中でもそれなりに豊かな体験をしてこられたと思います。一番の潤いは、10年前くらいから友人の影響ではまったKポップの神話(シンファ)。韓国まで行くことはできなくとも来日公演には欠かさずに会いに行ったのも、日常を乗り切る力になりました。一昨年母を看取り、ぽっかり空いた時間への戸惑いはまだあるのですが、これまでできなかったことにもチャレンジをしていきたいと思っています。

私のお気に入り

やっぱり夏は、洗える着物

着物も着慣れてくると、洋服選びを考えるよりずっとラクなんですよね。最初はこわごわと合わせていたコーディネートも、思いもよらない組み合わせがよかったりと、新しい可能性を発見するのが楽しくて。今では歌舞伎や落語などの和ものに限らず、お食事会やドレスコードがわからない時なども、洋服よりも気楽に着物を選択するようになりました。それは汗や汚れを気にしないで済むということも大きいですね。

茶道シーンにはなぶさの着物は欠かせません

退職後はお茶のお稽古にも必ず着物を着ていくようにしています。茶道は着物での所作が基本になっていますから、理にかなった動きであることがよくわかります。正式の場に欠かせない紋付の色無地、お茶会などでさりげなく気品を伝えてくれるぼかしの付下げなど、きもの英ならではのセンスはどんな時も自信をもった着こなしにつながります。

着物を守るコートは必須

帯付きで外を歩くのはやはり不安なので、どの季節もコートは欠かせないアイテムです。桜の散った頃から、秋口まで着られるのが絽のコート。色味のあるコートを手にするのは初めてだったのですが、想像以上にあわせやすく、応用範囲が広いので活躍しています。黒はまさに万能色。実は雨コートとして販売しておられたのですが、素材感的にも普通のコートにも遜色なく、とても重宝しています。

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