花柳翠寧々さんが語る愛犬・來夢ちゃん(ワイヤーダックスフンド)のこと
前回にご登場いただいた翠寧々さんがあふれる愛情を注がれているワイヤーダックスフンドの來夢ちゃんは、おそらく家庭犬界でもトップクラスの衣装持ち。その中には、なんと英で誂えた和装も。そこで今回は特別編として、「ご贔屓さんのクローゼット」初のわんちゃんご紹介となりました。
大切に守りながら、一緒に楽しい経験を重ねていきたい
犬が欲しいと訴え続けていた私に、二十歳のお祝いに祖母から贈られ小さな子犬。夢にまで見た愛犬との暮らしをかなえた喜びをそのまま、「來夢(ライム)」という名前に託しました。ワイヤーダックスフンドは日本では珍しい犬種ですが、もともと親戚が飼っていて、埼玉にある同じブリーダーさんのもとから迎えることになったのです。期待に胸をふくらませて始まった愛犬との日々ですが、最初は夜鳴きはするしご飯は食べないし、どうしていいかわからなくて「こんなはずじゃなかった」と落ち込んでしまったことも。しかしそんな悩みは一緒に過ごす時間のなかですぐに解決していきました。見上げる澄んだ瞳に、名前を呼ぶと走ってくる可愛さに、たちまち家族全員がメロメロになったのは言うまでもありません。私は、かわいい写真を撮ってやりたい一心でもともと興味のなかったカメラさえ手に取り、ついには一眼レフ教室にも通い始めました。すると意外にもコンテストで最優秀賞をいただいたり、撮った写真が犬雑誌の表紙を飾ったりと嬉しいことが立て続けに。また、ドッグウェアメーカーのモデルにも採用されました。とにかく一緒にいたいので、旅行でもまず愛犬が一緒に泊まれるかどうかが宿泊先を選ぶ基準になっていたりします。東京での撮影やサロン通いの時には、一緒に英に伺うことも。それがご縁で、お揃いの着物をたくさんつくっていただきました。どれもが可愛くてお気に入りです。私たちのことが大好きで、信頼してくれるこの子を、これからも大切に守りながら、一緒に楽しい経験を重ねていきたいです。間違いなく家族の一員、私の妹ですから。
私のお気に入り
一緒に着ると、さらに楽しさが高まります
洋服はいろいろ着せていましたが、まさかお揃いで着物が着られるなんて思いもしなかったので、手にした時は感激しました。お揃いで2ショット写真を撮るのも嬉しくて、一緒につくる素敵な思い出が増えていきます。こんなに小さな子のために、着映えするように工夫してご提案くださるのもありがたく、思いきってお願いして本当によかったです。
思い入れのある小紋
とても気に入った長襦袢の柄を、小紋に染め替えてもらい、お揃いでつくったお気に入りの一枚です。
コートの端切れをかわいい和装に
お気に入りの被布のコートの端切れを、女の子らしいアンサンブルに仕立ててもらいました。明るい黄色に、お花がポイント。
気品ある千總の友禅柄
大好きな千總の伝統柄を、來夢にも着せてみたくて。振袖と被布衿のコートが凛々しい顔立ちを上品に引き立ててくれます。
特注振袖の図案を手描き
特注で仕立てた振袖の柄を、職人さんが來夢のサイズに合わせて描いてくださった、とびきり贅沢な一枚です。