お茶や着付け、踊りなどお稽古やお出掛けに、東京神楽坂の最高級洗える着物専門店 | きもの英(きものはなぶさ)

ご贔屓さんのクローゼット

  1. HOME
  2. ご贔屓さんのクローゼット
  3. NO.107「大好きな日舞の再開で、人生の第二幕が上がりました」山崎弥生さん

closet : 107
大好きな日舞の再開で、人生の第二幕が上がりました

弥生さんは、早期からきもの英の洗えるきものをご愛用くださっている頼もしいご贔屓さん。そのあたたかくおおらかな笑顔で、いらっしゃるだけでまわりが明るくなる太陽のような方です。3回目のご登場となる今回は、弥生さんのいわば人生第二ステージを艶やかに彩る日舞について語っていただきました。

やっぱり踊りが好き!

50歳を越え、二人の息子も一人立ちして「これからは自分の人生だ」と思った時に湧き上がったのが、結婚とともに退いた日舞を再開したいという思いでした。そのタイミングで花柳眞理子先生の踊りを拝見する機会に恵まれ、「私の踊りたい踊りがここにある」って鳥肌が立つほど感動したんです。まさに私の人生を変える出会いでした。その場で先生の教室に申し込み、帰宅して家族に「私はこれから踊って生きていくから」と宣言(笑)。それからは、もう夢中でしたね。四半世紀のブランクを埋めるべく、眞理子先生のお稽古場のあちこちをかけもちして、3倍モードくらいで突っ走りました(笑)。3歳から習いはじめ、名取となり、結婚するまで続けていた舞踊はどこかで身体が覚えていました。踊らなくても舞台を常に鑑賞して、イメージトレーニングだけは続けていたこともあります。先生のご指導は大変厳しいのですが、それがまた嬉しくて。おかげさまで、各派の代表が競演する舞踊大会をはじめ国立劇場に何度も立たせていただくまでになりました。

生涯、好奇心をもって学び続けたい

今も週に2回のお稽古に加え、おつきあいや観劇を加えると、生活のかなりの部分で日舞にまつわることが多い暮らしをしています。年齢を重ねると、若い人と同じような動きができないことがあっても、経験を活かして自分なりの対応策を考えるのが楽しいですし、何より尊敬できる眞理子師匠の存在が有難く、私の学びの基になっています。日舞は全身を使うし、左右で違う動きもします。振りも覚えなくてはならないので体も頭も鍛えられて、能力的にも若さを保てるものだと思っています。息子には「ウルトラ楽観的母親」といわれるくらい、いつも前しか見ていないんです(笑)。私は、学ぶことや努力をやめたら人間は終わりだと思っています。「人間、チャレンジしている間は老人にならない」という言葉を信じて、これからも走り続けますよ。人生100年時代ですもの、まだまだ先は長いです。

私のお気に入り

あらゆるシーンに重宝する洗える訪問着

どんなお呼ばれの席にも、訪問着を着ればまず間違いがありません。私はシチュエーションに合わせて、柄の意味や雰囲気、コーディネートなどトータルに考えてふさわしいものを選ぶようにしています。きもの英の訪問着はどれも品がよく、品質も仕立ても正絹ものと見分けがつかないくらいでしょう。なんといってもこんなにゴージャスなのに後のお手入れがラクということもあり、天候を問わず、また旅先のどんな場所でも躊躇なく着られることが嬉しいです。いくらでも出番があるので、持っていないタイプの色や意匠を見ると、つい手に入れたくなります。

シンプルな単衣の訪問着は帯で重厚感を

単衣の季節は、すっきりとした色柄のものを選ぶことが多いですね。柄ゆきはおとなしめでも、格の高い重厚感ある帯を合わせると、どこに出ても恥ずかしくない装いになります。きもの英の意匠はどれもしっかりとバランスが考えられているので、足し算の装いにも引き算の装いにも馴染みます。きばりすぎず、礼を欠かない、さりげない着こなしができるんです。

夏も洗える訪問着で日本人としての誇りを主張

夏は、涼やかな色柄やさっぱりとしたモチーフながらも、格調を伝えることができる訪問着を選びます。一度、踊りとは関係のない海外のセレモニーに洋服で出たら「着物を楽しみにしていたのに」と友人にがっかりされてしまったことがありました。どんな場所であっても、やはり着物にまさる社交着はないと実感したエピソードです。特に外国では、日本人のアイデンティティが黙っていても伝わるのが着物。そこから自然と話題も広がります。さまざまな場面で着こなして、日本の文化と伝統、そして日本人の美意識と誇りを発信していきたいといつも思っています。

関連記事